Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

生理学をあらゆる面で無視してはいけない

経済の仕組みは依存症を想定して作られていない。これが疑問だった。会計や信用の仕組みは、バランスシートのように流れを表現できるがうまく動かすルールがあるわけではない。ここに問題がある。誰でも依存症になる可能性があるのに。

仮に消費依存症、薬物依存症だったとすればカウンセリングを受けるまで負のスパイラルを作り出すことになる。これは他人のバランスシート上は何ら問題ではない。しかし、極端に追い詰められれば自分にとっても他人にとってもリスクになる。

依存症に気づくというのは思っているより難しいことがある。アルコール依存症は気づかずにたくさん飲んで耐性がつき、自己否認を繰り返してなることがある。もし、こういうのが組織単位で起きていたら?個人では気づいても、組織がおかしくなってしまう。

依存症になりやすいのは、それ以外のチャンネルがないかららしい。これに対するヒントはマルチエージェントシステムのような気がする。

広告にしても、消費中毒者を増やすよりも無駄な消費を要望するために考えさせる時間を作るようなもののほうがいい。企業にとっても在庫を抱えなくてもよくなるし、政府も家計消費の増減に気を使わなくてよくなる。家計消費で経済状況を測らなくてもよくなるかもしれない。