Neetalive’s diary

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DaiGo氏の意見に対する疑問 ゆたぽん氏に関して 政策論題?

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ここでは学校に通うとIQによい影響があり、その結果人生が豊かになるということを説明している。

そこで引用している調査論文の一つがこれ。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC30556/

1921年に生まれた人を対象に調査をしている。この人たちを現在まで追跡した結果が根拠になっている。ここで問題になるのは過去の母集団の質と、現代のそれとの違いだろうか?ここで問題になっていたのは、スコットランドの自動だった。それも1920年代生まれの。1930年代に児童期を迎えていただろうから、このとき何があったのかよく検討する必要があるだろう。

1930年といえば、大恐慌だ。これによって失業者が増え、その結果教育に対する投資に影響があったかもしれない。つまり親の資産状況によって取る行動に違いが生まれやすいといえるかもしれない。

これとともに児童労働の存在はどうだったのだろうか?当時の労働者階級が多産だとして、資産をあまり持っていない場合は児童労働に依存したかもしれない。当時の労働者階級がどんな状況だったのかがわかればこのあたりの根拠が見えてくるだろう。

https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/3889/KJ00004316187.pdf

仮に、国勢調査で漏れがありそれが上の調査に影響を与えていたとしたら?調査項目の不備はあったのだろうか?

もう一つ。全寮制のパブリックスクールか、そうではない任意に通うことのできる学校だったかというのでも違いはあるだろう。どちらが追跡調査しやすいかと言われれば、パブリックスクールで通う子供たちだろう。つまり調査対象の母集団に偏りがあるかもしれない。これについては調査論文には何ら言及されていなかった。

以上のことが疑問に思った。さてどんなふうに今の疑問に答えられるだろうか?

まとめると、母集団の質的な違いがどんなふうに影響を及ぼしているかということか。

 

変量効果の推定とBLUP法

変量効果の推定とBLUP法

 

 これが参考になるかもしれない。

もう一つ致命的なことがある。1920年代に生まれた人は、徴兵されて戦死した人が多いかもしれないことだ。生き残った人は、後方支援や国内の産業に従事していたかもしれない。これは大きな違いだ。労働者階級の人はほとんど徴兵された。士官ではなく、兵として徴兵されただろうから生存率に影響しただろう。