Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

自殺のコストについて

ちゃんと個人の自殺がどんな損害、悪影響をもたらすのか分析した人はいるだろうか?ここでは自殺未遂で生じたものも考えることとする。

他人に損害を与えかねない自殺の場合。

例えば、道路に飛び出す、高いところから飛び降りる、線路に飛び出す、自爆テロなどが考えられる。

鉄道の場合は、

http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/08/080731/01.pdfこれが参考になるんだろうか?それ以外にも、自殺を防ぐための設備投資、従業員に対するケアによる医療費、遅延による利用者への損害、事後処理のための関係機関の出動などがあるだろう。

駅で線路に飛び出した場合は、車両への損害がある。車両の窓が損傷して、そのブロック一つにつき200万円とすると、この時点で200万円の損害。振動による周辺の部品への影響を検査する必要があるから、検査のためのコスト。運転士へのケア。場合によっては乗り込んでいる人が精神的被害を受けて医療費が発生する。

飛び降りる場合は、体が地上の人にあたって死亡する、そのことによる損害賠償、体が建物にあたった場合の建物への損害、営業を妨害されることになるから、それによる損益、場合によっては渋滞を引き起こしかねないのでそれによる流通への悪影響などがある。これは道路への飛び出しと似ているかもしれない。

自殺未遂の場合は、これに加えて自殺未遂者への損害が加わる。他人を巻き込まない形のものではどうだろうか?

失踪の場合は行政コストが発生する。自宅の場合は瑕疵物件となり不動産の価値が下がる。

どこに影響が及ぶかは考えられるが、定量的なものが欠けている。基準になる統計量はどんなものだろうか?

なおこういうデメリットを避けるために積極的安楽死を広い範囲で実施できることがあげられるが、これは別のところで考えてみるか。鉄道を利用した自殺だけで年間1000件前後あるのだから、人的、物的損害を避けるのに有用だと思うのだがどうだろうか?

鉄道会社の労働組合は積極的安楽死を導入できるように運動したらいい気がする。運転士の未来のために。鉄道自殺の場合は、質量が60㎏前後の肉体を使った車両に対する文字通り肉弾攻撃といえるだろう。これは明らかに自分の体を凶器にした攻撃だ。