Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

鉄オタの教養、鉄道本紹介。

自分が鉄オタと信じているなら、鉄道の歴史について知っておいたほうがいいだろう。

 

鉄道の歴史: 鉄道誕生から磁気浮上式鉄道まで

鉄道の歴史: 鉄道誕生から磁気浮上式鉄道まで

 

 線路のようなものは紀元前からあった。それがワゴンウェイになり、蒸気機関が付き現在知られている動力付きの鉄道になった。鉄道と都市の広がりは切り離せないし、普仏戦争南北戦争は鉄道とともにあった。それ以外の戦争でも同様だ。鉄道は速さで都市を結び、通勤や観光を生んだ。

鉄道はかつてない規模の企業組織も生み、それが厳格なルールを生み、やがて労働組合が生まれる。この時の運転士は15時間労働が6日続くということがあったからだ。こういうのは世界史に少なからず影響を与えているだろう。今日の企業のまつわる問題の多くはこの時代から共通しているということだ。

産業が専門化を進めるのもこのころかもしれない。測量、建設、会計、法律、車両設計、運用など鉄道は分業によって成り立っているからだ。こういうことからいってインフラを作り、運用するには様々なところに意識を向かわさなければならない。したがってそういうふうに意識を働かせられる人が組織のトップに来なければならない。

鉄道によって物理法則から、組織運営まで関心が向くきっかけになるかもしれない。