Neetalive’s diary

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完全雇用とベーシックインカムは比較できるか?

どちらのほうが実現するのが安上がりなんだろうか?完全雇用の場合は社会保険を機能させるために企業と労働者が必ず負担しなければならない。労働災害のリスクもある。市場が変化すれば必ず倒産する企業が現れるし、ゾンビ企業も発生しうる。完全雇用を達成するというのは意外と見えないコストがたくさんあるかもしれない。

存在自体が非合理的な組織が完全雇用を達成するために存続したとしたら?外部にも不利益を与えることになる。例えば、農業は多くの場合赤字だが農協は存在できている。農協は企業ではないが、ゾンビ企業のようなものだろう。

ここでは、ベーシックインカムを導入するときに既存の社会保険を廃止することとして話を進めることとする。国民は平等にいくらかの所得を得られる。例えば、月5万円とか。

肯定側はどんな立論ができる?例えば、完全雇用ベーシックインカムを比較して、どちらがランニングコストを抑えられるかを述べる。ベーシックインカムのほうがランニングコストが抑えられれば、多くの失業者が生まれても問題ないし、逆にメリットのほうがあることを説明できればいい。個人の持てる時間が増えること、市場へのいい影響もあるかもしれない。おかしい企業の統廃合が進みやすくなるからだ。

否定側は、ベーシックインカムを導入するときの混乱、たとえば、国債の価格が下がるとか、完全雇用のほうがコストが抑えられることを述べればいいのか?既存の制度を維持してもベーシックインカムと変わらない結果になることになることを説明できれば面白いかもしれない。ただし、既存の制度は申請しなければ利用できない。これはベーシックインカムとは違うところだ。

議論をかみ合わせるために何が必要なんだろうか?