Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

自慰のこれまで

自慰をするかしないかについてこの頃意識の中に入ってくるので、自慰のこれまでについて書かれたエッセイを調べてみた。

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~slogos/archive/19/akagawa1995.pdf

これによれば昔から自慰に害があるかそうでないかは問題になっていた。1870年代からだとすると実に150年余り。自然主義文学が流行っていた時か。もともと自然主義というのは風景の描写を写実的にして、心情とは分けてみようという考えだったと思う。つまり統計学のように仮説を立てて、データを集めるのとあまり変わらない。なぜか田山花袋はそうではなく個人の情欲を問題にしてしまった。

 

蒲団・重右衛門の最後 (新潮文庫)

蒲団・重右衛門の最後 (新潮文庫)

 

 例えばこれ。モデルは自分の周りにいた人らしい。

性欲は本当にあるんだろうか?自然主義文学のように誇張されたものに過ぎないのではないだろうか?またはそれにかぶれた人が知ったような口でありもしないものをあると強く主張しているに過ぎないんじゃないだろうか?情熱を感じるときはあるが、それは絵になるのであって他人に関ろうと思うようなことでなないだろう。