Neetalive’s diary

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-政策論題- NHKはスクランブル放送を導入すべきである、是か非か。

選挙で話題になっていたNHKから国民を守る党の掲げていたマニフェストが気になったので、これでディベートをしてみるか。

スクランブル放送とは何か。

kotobank.jpこれによれば放送を見るためには暗号を復号する手続きが必要で、そうでなければ砂嵐の画面がでるらしい。利用したければ何らかの手段が必要ということだ。

よく比較されるBBCはどうか?

www.tvlicensing.co.ukもしテレビがなく、どんな番組も見ていない場合は必ず一年に一回手紙で申告する必要があるらしい。もし申告していてテレビを見ていた場合はchargeつまり罰金が請求されるそうな。

議論するにあたって公共放送とは何が目的なのかを理解したほうがいいだろう。営利目的ではない放送をして公共の福祉と文化の向上を目的としている。

さて、議論の前提はだいたいそろった。では考えてみるか。

[肯定側]

立論。考えられるメリットは、二つ。一つ目は公平な受信料負担の実現。

現状分析。現在、NHKは徴収員が各家庭に訪問して料金を徴収することになっている。その行為は現在強制力がないため、NHKを利用しているかいないかに関わらず利用者の実態を把握することは困難である。よって徴収されているか否かは徴収員の行動に依存せざるを得ずばらつきが生じている。また、現状ではNHKを利用しているか否かはテレビやスマートフォンの存在によって確認されているので、利用していない人々にも受信料の負担を求める恐れがある。異常のことから現状では公平な受信料負担が実現されていない。これがスクランブル放送の実現によってデータベースによる受信者の管理が容易になることでメリット1が発生する。

二つ目、NHKの経営基盤の安定。現状のNHKは先に挙げたように料金を徴収する人々によって獲得された受信料によって経営されている。必ず人による確認があるため不確実な収益構造と言わざるを得ない。そのため受信料を徴収するための人件費のために多額の予算がかけられている。スクランブル放送によって需要者を確定できるため、NHKの経営基盤の安定に寄与できる。

要約するとだいたいこれくらいだろうか?資料が必要だ。

[否定側]

立論。考えられるデメリットは一つ。公共放送による情報を得る機会が制限される。

現状分析。現在、テレビを主な情報源にしている人々が少なからず存在している。ここで資料を引用する。

www.soumu.go.jpこれによると年齢が上になっているごとにテレビから情報を得る割合が増えている。テレビ番組の中にはNHKが制作する番組も含まれているのでNHKが情報源になっている可能性がある。スクランブル放送を実施することで一時的にテレビが視聴できなくなり、情報を得る機会が失われる可能性がある。よってスクランブル放送を実施することで情報が得る機会が制限されるので、デメリットが発生する。

こんなところか?

双方の質疑を考えるか。まずは肯定側。

デメリットの情報を得る機会が制限されるというが、ほかにも情報を得る機会があるのではないか?

傾向が変われば、テレビはそもそも利用されなくなりデメリットは発生しなくなるのではないか?

熱心な視聴者ならスクランブル放送に移行しても、それを受け入れるのではないか?

スクランブル放送とデメリットは関係ないのではないか?

否定側。

スクランブル放送で公平な負担が実現できるというが、徴収員ではなく別の手段によって達成できないか?

スクランブル放送では必ず手続きが必要になり、何らかの都合により手続きができない人は突然放送を見れなくなる状況が生まれるのではないか?

今考え着く質疑はこれくらいだ。

あとは第一、第二反駁か。

あと資料になりそうなのは、放送法の本か?

 

放送法逐条解説

放送法逐条解説

 

 スクランブル放送についての資料はいるか?

 

放送制度と競争秩序

放送制度と競争秩序

 

 

 

放送制度の現代的展開

放送制度の現代的展開

 

 こういうのか?

一番の疑問はテレビの内容は根拠になりえるのか?ということだ。なりえないとしたらどうしてそれを見て判断しようとするのだろうか?何も確認しようとしないのだろうか?テレビを見ている人々はどんな理由で見ているのだろうか?内容は本当に役に立っているのだろうか?公共放送はそういうのを踏まえて存在意義はあるのだろうか?こういうのが問題になるかもしれない。