Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

日常を異化することの意味

小説はすべてを描いているわけではない。風景をつなげているが、意図的に省略しているところがある。例えば、衣食住をすべて描いているわけではなく状況の変化を描くきっかけとして使っていたりする。会話もそうだ。紀行文だとどうなるだろう?宮脇俊三氏の描写は沿線やその風景、その歴史に集まっている。鉄道そのものよりもその周りを中心に書いているのだ。これはイラストの構図と同じようなものだろう。

一つのイラストですべてのことを表現できるわけでもなく、文章でも同様ということか。こういうのは様々なところに応用できそうだ。

 

散文の理論

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