Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

なろう系小説といわれる創作について

私は小説家になろうというサイトでいくつか読んだ。異世界に転生するというのがよく目につく。これはこの投稿サイトの特徴のように言われるが、本当にここから始まったものなのだろうか?ここから生まれた小説を題材にしたアニメーションがあまりよくない評価を受けることがあるが、それは妥当なのだろうか?

異世界転生と似ていると思うものに歴史小説がある。トルストイ戦争と平和森鴎外高瀬舟が有名だろう。歴史とは最初からあったものではなく、資料があり仮説を基に作られるものだ。だから前提とか方針によって語り口は異なる。大まかな流れはあるし、今わかっている結果は知られているが、その周辺のことはその当時でなければわからないこともある。例えば信仰心や識字率、治安の実際などだ。だから歴史小説の場合作家の見方が文章に反映されることはままある。司馬 遼 太郎の文章などを読んでみるとわかるかもしれない。

異世界ものでよく世界観について書かれているが、これは作家の世界に対する認識なり常識を反映したものだろう。歴史小説にもそれはある。歴史であったかもしれないことを使って、作者の認識を基に世界を再構築しているからだ。

小説家になろう歴史小説があったか調べてみるか。