Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

経済学は人を豊かにするものではない

これに気づいていない人が結構いる。経済学は人間の環境、つまり社会の動きその理由について述べているまたは述べようとしているのであって社会を動かす理由を作っているわけではない。だがコンテクストを拡大解釈して革命なり、有効需要を喚起しようとして公共投資をしようとしている。

あくまで相関について言っているのであって、原因を強く主張しているものではないし法則性などもってのほかだ。それを履き違えたのがレーニンのような共産主義者とその仲間たちだ。トリクルサイクルなどと言っている人たちもこれと似ている。パラダイムは仮設であって、法則ではないというのに気づいていない。

経済学は哲学と似ている。エコノミカというのはギリシア語で共同体の意味を持った言葉から来ているらしい。なら共同体について考察するというのが本質だろう。