Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

線路のない時刻表とその現在

この本で取り上げられていた智頭線樽見線北越本線、三陸縦貫線宿毛線瀬戸大橋線はどうなったのだろうか。

智頭線智頭急行になり、スーパーはくとは収益の過半数を生み出している。黒字だったはずだ。昭和55年、1980年時点では工事が滞っていた。沿線の自治体の首長が鉄道が運行されるまで死ねないと言っていたらしい。

樽見線樽見鉄道樽見線になっている。決算を見ると黒字のようだ。石灰石を運搬していたがもうないらしい。うすずみ温泉の観光を広げようとしているようだ。

北越本線。北越急行ほくほく線になっている。超快速スノーラビットが有名か。本では宮脇氏に十日町の市長が沿線の雪事情や山手線に電力を送る信濃川発電所のことを紹介していた。松之山に温泉がある。

三陸縦貫線三陸鉄道になっている。国鉄が運用していたころは車内のマナーが悪かったらしいが、第三セクターになってからかえってよくなったらしい。赤字だ。東北地方太平洋沖地震以降、津波の影響により不通区間がある。この路線は乗ったことがあるので知っている。盛駅から釜石までは乗れたはずだ。

宿毛線土佐くろしお鉄道宿毛線になった。中村駅から宿毛駅までの区間宿毛湾は入り組んでいて天然の良港だ。だから生産施設、特に製油のようなプラントを作るにはうってつけの場所だろう。しかし現在は赤字だ。黒潮温泉や四万十温泉がある。中村駅は注目されているらしい。

瀬戸大橋線マリンライナーが走っている。jr四国のなかでただ一つの黒字路線だ。1988年には鉄道を通さなくてもいいという意見もあったが今では利用者数は右肩上がりだ。特急南風が高知から岡山までを結んでいるから、瀬戸大橋線がなかったらと思うと鉄道公団はよく決断してくれたと思う。なぜ1988年の時に自分が老化すると車は運転できなくなると気付かなかったのだろうか。不思議だ。

1988年当時より鉄道利用者は増えている。海外からの旅行者や日本に転勤してきた人が増えたからかもしれない。それに自動車を都市に住んでいるのに使うのは割に合わないだろう。公共交通機関への投資は自治体や公企業がやるのではなく、いろんな人が出資できるようにしたほうがいいかもしれない。一口5000円ならいろんな人が出資するだろう。今の公共交通機関は昔よりも快適だし、安心できるようになっている。投資する価値はあるしいろんな人が参加できるようにすれば自分が支えているという意識も生まれるだろう。