Neetalive’s diary

読んだ本の紹介や雑記

モータリゼーションは合理的か?

単に人を運ぶのならすべての人が車を持つ必要はない。なぜアメリカで近郊列車が衰退したのだろうか?輸送密度が低くなるような土地の使い方をしたからだ。それで車を運転せざるを得ない状況が一部の都市を除いてみられるようになった。そういった状況からドライブスルーやショッピングモールが生まれたのだった。マクドナルドやケンタッキーも同様だろう。今のファーストフードはモータリゼーションに勢いを借りたわけだ。

だがこんなことを続ける義理があるのか?低賃金を生み出さざるを得ない状況を作るのはわざわざ顧客に車で来てもらわなければならない状況を作っているからなのではないのだろうか?顧客にコストを払ってもらって成立するからだ。わざわざ車を運転し料理をする苦労を肩代わりしてもらう対価として。

人が密集すると騒音などの問題が起こることは分かるが、だからと言って集合住宅はエネルギー効率がいい。騒音は不動産をモニタリングし続ければ何とかなるはずだ。それに物件を選ぶにしても少ないほうが選ぶコストが減る。大きい一軒家はエネルギー効率は悪い。車が必要になる立地が多いのもダメなところだ。

しかし公共交通機関の運用効率を主体に都市を作るとすれば?だいぶ都市の様相が異なるはずだ。渋滞をコントロールしやすくなるし、ショッピングモールのように大きいところにわざわざ集まらなければならない機会も減るだろうし。公共交通機関を使えばおのずと車で遠くに行くという発想が薄れるだろうから。モータリゼーションではなく必要なのは複数の交通体系をうまく組み合わせることだ。つまりスケジューリングアルゴリズムの問題であり並列処理の問題でもある>

車を使うのが目的で生きてる人はいない。単にそこにあったから使ったのだろう。なら運転時間を別の事柄に使えたほうがいいだろう。